二礼・二拍手・一拝…普段何気なく行っているお参り。実際はどうすべきなのでしょうか。お参りの作法を紹介します。
お参りの作法
- 鳥居の前で一礼
- お手水
- 二礼・二拍手・一拝
神社へお参りする際は、鳥居の前で軽く頭を下げ、お手水で清めて、お祈りをするのが一連の流れです。
鳥居の前で一礼
![鳥居のイラスト](https://book.chisa19.com/wp-content/uploads/2023/10/727fd1e233486732d59a79d384cffb60.jpg)
鳥居は天と地を結ぶ柱であり、神域と人間界の「境界」を意味しています。鳥居の向こうは神域、こちらは人の世界。
現代ではほとんどやっている人は見かけませんが、神域へと足を踏み入れるときに一礼するのが作法です。
参道の中央は「正中(せいちゅう)」と呼ばれる、神様の通り道です。なるべく真ん中は避けて、端を歩きます。
お手水(ちょうず)の作法
![手水のイラスト](https://book.chisa19.com/wp-content/uploads/2023/10/35b3c3e9bad6d82c19cfdd277ee3e48b-1.jpg)
- 右手にひしゃくを持って水をすくい、左手を清める。
- 左手に持ち替えて、右手を清める。
- 右手に持ち替えて左手に水を入れ口をすすぐ。
- 口を付けた左手を清める。
- ひしゃくを縦にして、持ち手に水を流して清める。
- ひしゃくを伏せて置く。
お参りの前に「手水舎(ちょうずや)」へ行って、手と口を清めます。ここで身を清めることを「手水をとる」といいます。
お手水の際は、手を洗った水が水盤に戻らないように注意しましょう。
二礼・二拍手・一拝
![拍手など、お参りをしているイラスト](https://book.chisa19.com/wp-content/uploads/2023/10/b7e0bfb6bbd3e3a7ade33c283675c8c3.png)
深く二回礼をしたら、拍手を二回。そして一拝。また、始めと終わりに一度ずつ軽く頭を下げます。
拍手は「拍手を打つ」と言います。音を立てて場を清め、心の中で神に祈ります。鈴を鳴らすのは二礼・二拍手・一拝の前です。
拝殿の前に来たら軽く一礼して鈴を鳴らし、お賽銭を入れてから二礼・二拍手・一拝を行います。
お賽銭
![お賽銭を入れるイラスト](https://book.chisa19.com/wp-content/uploads/2023/10/44647c7b9c011f779bf26ba8dad13586-700x467.jpg)
お賽銭は神様へ捧げるものですので、乱暴に扱わず、そっと入れましょう。値段に決まりはないので、好きな金額を入れてください。
願い事はダメ?お参りって何を祈るの?
「受験で合格しますように」「恋人ができますように」など、いろいろなことをお祈りしているかもしれません。しかし基本的にお参りは、宣言をして勇気をもらったり、日頃の感謝を伝えたりする場です。「志望校に合格するために勉強を頑張ります!見守っていてください」のようなお祈りの仕方が良いでしょう。
また無事良い結果を得られたら、お礼参りも忘れずに。
礼節を守った行いをすることで良い気が集まり、人生が向上するとも言われています。
お寺の場合
基本的にまずはお手水で身を清めてから、参拝をする流れは変わりません。参拝方法は宗派によって異なりますが、基本的に鐘を突いて(一般参拝者は触れないお寺も多い)、お線香をたき、お賽銭を入れて合掌します。
神社のように手をたたかず、静かにお参りするのが基本です。