中世ヨーロッパの修道院で愛され続けた素朴で奥深いお菓子たち。その魅力をたっぷり詰め込んだレシピ本『修道院のお菓子』(丸山久美)。
歴史の香りが漂うページをめくるたび、当時の修道女たちの息遣いが感じられる――そんな不思議な感覚を味わえます。この本があなたのキッチンに「癒し」と「物語」を運んでくれること間違いなし。
とっても素敵なレシピ本です。購入して数年たちますが、ずっと本棚に置いておきたいなと思っています。
『修道院のお菓子』丸山久美/詳細
タイトル:修道院のお菓子
著者:丸山 久美
出版社 : 扶桑社
発売日 : 2020/2/14
ページ数:95ページ
スペインでは、中世の頃に修道女が試行錯誤を重ねて生み出したお菓子が、長い間愛されつづけてきています。いまでも、お菓子づくりをつくり続けている修道院があり、「修道女のお菓子」と呼ばれ大切にされています。「おいしいお菓子を売っている修道院はないかしら」と、旅行や遠出のたびに探し、出会った、素朴だけれど、繊細で質のよいお菓子たち。
それから20年以上が経ちましたが、未だに一番つくっているのは修道院のお菓子。そんな、素材もシンプルでつくるのも簡単だけれども、飽きがこない修道院のお菓子50品を紹介します。
Amazonより引用
『修道院のお菓子』は、スペインの修道院で受け継がれてきた「修道女のお菓子」を50品厳選したレシピ本です。美しいお菓子の写真とともに、当時の修道女たちがどのようにこれらのお菓子を楽しみ、どんな日々を過ごしていたのかが語られています。
聖マルコスのケーキ、修道女のプリン、ロールケーキまで!
聖マルコスのケーキは、祝いの日に感謝の気持ちを込めて焼かれたそうです。一口食べるだけで、祝祭の光景や人々の笑顔が浮かんでくるような不思議な温かさを感じます。
また、修道女のプリンは、余った卵やミルクを活用しつつ、滑らかな舌触りに仕上げる工夫が凝らされたもの。これらのお菓子には、修道院という限られた環境での創意工夫が色濃く表れています。
名前からして魅力的ですが、そのお菓子が作られてきた背景を知ると、もっと特別な気持ちになってきます。
ページをめくるたびに現れる美しい写真と共に、修道院での静謐な暮らしぶりが伝わってくるような記述も見どころのひとつ。「このお菓子はどんな場面で食べられていたのだろう?」「当時の修道女たちはどんな気持ちでこれを作っていたのだろう?」そんな想像が自然と膨らむのも、この本ならではの魅力です。
Amazonではいくつかのお菓子が画像とともに紹介されています。

家にある材料+αで作れる/感想
この本の魅力は、単なるレシピ以上のものを提供してくれることです。修道女たちが何百年も作り、時を重ねてきたレシピ。現代の私たちが入手できて、再現できるなんて、ロマンを感じませんか?
この本を手に取ったとき、まず心を奪われたのは、その洗練されたビジュアルでした。美しく並べられたお菓子たちは、ただ「美味しそう」というだけではなく、どこか神聖で、静かで、そして穏やかな気持ちにさせてくれます。
作ってみて感じたのは、その手軽さです。
修道院で生まれたお菓子というと、特別なレシピをイメージするかもしれません。しかし、実際は、薄力粉、砂糖、卵、ワインやオイル、レモンなど、身近な材料を使って作れるものばかり。
修道院という厳格な環境の中得られる食材で、良いものを作ろうとした昔の人々の思いが感じられました。甘さ控えめの素朴な味に、思わずホッと息をついてしまう。まるで修道院の静けさを感じ取れるような一品です。
「このお菓子を初めて作った修道女たちはどんな気持ちだったのだろう」。神への祈りや、さまざまな思いを込めて作られたお菓子たち。これは、単なる食べ物ではなく、祈りと感謝の象徴だったのかもしれません。
普段からお菓子作りをしている人なら、特別な買い出しはほとんど不要ではないでしょうか。作り方もシンプルなので初心者でも作れそう。
歴史を感じながらお菓子作りを楽しむ時間は、特別な癒しと充実感が得られます。
『修道院のお菓子』は、単にお菓子作りの参考になるだけでなく、心に静けさをもたらしてくれる一冊だと思いました。本棚に並べて眺めるだけでも心が満たされる、そんな存在感のある本です。
天然生活で『修道院のお菓子』レシピの一部が公開
公式サイトでレシピが公開されています。

サイト見て、作ってみたい!って思ったら買うのが良いかもしれません。9種類ほど、まるまる書籍の内容が転載されているみたいですね。
美しい写真が掲載されているレシピ本が手元にあるとテンションが上がります。本棚をみて「何を作ろうかな~」とパラパラめくる時間が楽しくなる本です。
この記事で紹介した本
修道院のお菓子
著者:丸山 久美
出版社 : 扶桑社
発売日 : 2020/2/14
ページ数:95ページ
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内容
スペインでは、中世の頃に修道女が試行錯誤を重ねて生み出したお菓子が、長い間愛されつづけてきています。いまでも、お菓子づくりをつくり続けている修道院があり、「修道女のお菓子」と呼ばれ大切にされています。「おいしいお菓子を売っている修道院はないかしら」と、旅行や遠出のたびに探し、出会った、素朴だけれど、繊細で質のよいお菓子たち。
それから20年以上が経ちましたが、未だに一番つくっているのは修道院のお菓子。そんな、素材もシンプルでつくるのも簡単だけれども、飽きがこない修道院のお菓子50品を紹介します。
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