1996年発売『ムーミンママのお料理の本』
ムーミン谷でどんな料理が食べられているか、気になったことはありませんか?この本には、そんなムーミンたちの世界観が詰まった108種類のレシピが掲載されています。
「朝食」「昼食」「夕食」といった定番から、「夏の夕べに」や「お庭のパーティー」といったテーマ別のカテゴリー分けもされていて、ページをめくるだけでムーミン谷の日常が思い浮かぶようです。

『ムーミンママのお料理の本』感想
掲載レシピは全部で108種類。「朝食」「昼食」「夕食」のほか、「夏の夕べに」「お庭のパーティー」「ピクニック」などでカテゴリー分けされています。
『ムーミンママのお料理の本』はただのレシピ本ではありません。ムーミンのちょっとしたエピソードが合間に挟まれていて、読んでいるだけで幸せな気分になれます。
本を閉じたあとも、ムーミンたちがキッチンで料理している姿を想像してしまいます。
海外のレシピ本によくある「家にない材料」が多く、材料をそろえるだけで一苦労。さらに、写真が一切なく、文字だけのレシピなので、イメージをつかみにくいのも難点です。
「この料理、本当に合ってる?」と半信半疑になりながら進めることも……。とはいえ、おかゆ(オートミール粥)のような簡単なレシピもあり、作れそうなものを探す楽しみがあります。
全体的には上級者向けな印象ですが、物語の中で「こんな料理が食べられていたんだ!」と発見できるのは、この本ならではの魅力です。
ムーミン谷の住人たちが口にしていたあの料理を、実際に作ってみる喜びは再現レシピならでは。お庭でピクニック気分を味わいながら、この本のレシピに挑戦するのもいいかもしれません。
『ムーミンママのお料理の本』内容
本書には、「スナフキンの荒野の五目スープ」から、「はらぺこムーミンのじゃがいもグラタン」や「遠い岩島の美味つぶつぶオートミール」まで、あらゆるムーミン谷のごちそうを集めています。
サラダ、スープ、朝食、デザート、野外でつくる料理、ピクニック用のお弁当、パンやクッキーやケーキ、保存食、温かい肉・魚・野菜料理と、150種近くもあり、飲み物だって忘れないでのせてあります。“ふだん用”から“ちょっと手のこんだ”レシピまで、いろんな料理が盛りこんでありますから、この本があれば、ほんものそっくりのムーミン谷のパーティー実現も夢ではありません。
そして本書は、トーベ、ヤンソンさんの、すばらしいムーミン童話から引用した文章と絵を、香辛料のようにピリリときかせてあります。
物語に出てきた食べ物の再現レシピです。
この記事で紹介した本
ムーミンママのお料理の本
著者:サミ マリラ( Sami Malila )
翻訳:渡部 翠
出版:講談社
発売日:1996/03/01
ページ数:111
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内容
「パンケーキにジャムをのせて食べる人に、悪い人なんているわけがない。話しかけてもだいじょうぶ。」(『楽しいムーミン一家』より)
深い緑の谷間に住む、ムーミントロールと仲間たち。北の国フィンランドの女流作家、トーベ・ヤンソンが描く童話の主人公は、どんなごちそうを食べているのでしょう。“ふだん用”から“ちょっと手のこんだ”ものまで、愛情あふれるお料理のレシピを、ムーミンママに教えてもらいましょう。そして、それぞれのお料理にふさわしい、“あの物語のこの場面”といっしょに、味わってみてください。
みんなで食べれば、ステキなひととき。さあ、めしあがれ!