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文章力向上ならこの1冊!『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』紹介・レビュー

今までたくさんの文章力に関する本を読んできました。

そのなかで「あ、これさえ読めば他の本はいらないかも」って思ったのが、『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』です。

文章力をアップさせたい人、これから社会人になる学生、初心者ライターも、
とりあえずこの本の内容をマスターしていれば、"良い文章”が書けるようになります。

この本がおすすめの人
  • ライター初心者
  • 初心者からちょっと抜け出してきたかも?って人
  • 文章力に自身がない人
  • 自己流で文章を書いてきた人

『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』ってどういう本?

「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。の表紙写真
目次

はじめに
発表! 「文章の書き方」大事な順ランキング ベスト40!
Part1 100冊を集めてわかった本当に大切な「7つのルール」(1位~7位)
Part2 100冊が勧めるスキルアップ「13のポイント」(8位~20位)
Part3 さらに文章力を高めるための「20のコツ」(21位~40位)
おわりに① 「文(ぶん)ハ 是(こ)レ 道(みち)ナリ」 藤吉豊
おわりに② おわりがはじまり。さあ、書き始めよう 小川真理子
参考にさせていただいた名著100冊 書籍リスト

Amazonでは1990レビュー越えの★4超えのベストセラー。

この本は「文章術のベストセラー100冊を読んで、共通のノウハウや重要なことだけを抜き出し、まとめた」という本です。

"文章を書くときに大切なこと”を40位までのランキング形式で紹介しているので、文章術関連の本が「必ず紹介していること」「文章術の定番」と「ちょっと深い話」までわかります。

以下の内容を見て気になることがあるなら、面白い内容だと思います。

例①カタカナ語
×「このイベントはターゲットオーディエンスのエンゲージメントを最大化するため、インタラクティブなコンテンツを導入しています。」
〇「このイベントは対象となる参加者の関心を最大限に高めるため、双方向性のある内容を取り入れています。」

例②修飾語
×「新しく導入された、効率を向上させることが期待されるシステムが、このプロジェクトの成功に重要な役割を果たします。」
〇「効率を向上させる新しいシステムが、このプロジェクトの成功に重要な役割を果たします。」

例③主語と述語
×「その店の看板は、たくさんの人が集まった。」
〇「その店の看板には、たくさんの人が集まった。

著:藤𠮷 豊, 著:小川 真理子
¥1,617 (2025/06/03 04:54時点 | Amazon調べ)

『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』がおすすめな理由

この本は、「わかりやすい文章とは何か?」というエッセンスがぎゅっと詰まった1冊です。これが身に付いていないと、いくら頑張っても「何が言いたいのかよく分からない」と思われてしまうかもしれません。

私も仕事柄、文章を添削する機会が多いのですが、驚くほど多くの人が文章の基礎を押さえられていません。長年同じ業界にいる、という人の文章も「あれ?」と思う瞬間がある。

例えば、こんな文章を見たことはありませんか?

  • 1文に2つの話題を詰め込む
  • 主語が途中で変わる
  • 無駄に長い1文を使う
  • 主語を何度も繰り返す
  • 冗長で読みづらい文章

たくさん文章を書いてきたからといって、文章力があるとは限りません。文章力を高めるには、「伝わりやすい文章」の基礎をしっかり学ぶ必要があります。

そしてこの本には、そんな基礎知識がしっかりと凝縮されていると感じました。

「これを読めば文章力は向上する」感想

本をパラパラと読んでいるうちに、ある既視感が…。あ、これ、編集者1年目のときに上司に何度も指摘されたやつだ!

この本に書かれている内容は、「文章を扱う職場」で一度は耳にするような基礎知識が満載なんです。駆け出しのころに出会っていたら、もっと早く「デキる人」になれたのに…!

とはいえ、この本は「文章力の勉強をしてこなかった人」向け。すでに文章力に自信がある人や、深く学びたい人には物足りないかもしれません。

この本が目指す文章力とは、「伝わりやすく、誤解されない文章を書く力」小説やエッセイを書く技術ではなく、基礎力に特化している点がポイントです。

たとえば、むやみやたらに「こそあど」言葉を使わない、とか、「ですます」と「である」を混同しないとか、根拠が大切とか、話し言葉を避けるとかとか。そういった話ですね。

すでに文章周りのお仕事をされている方は、知ってる、って思う内容が多いかもしれません。

「は」と「が」の使い分けに関する解説は、読んでいて一番面白かったです。「~は」と「~が」を正しく理解していますか?もし自信があるなら、この本は読まなくても大丈夫かもしれません(その分、文章力はかなり高いはず!)。

物足りなさは、さらなる興味への入り口

あまり文章にこだわってこなかった人は面白い内容だと思います。

ただ、この本が触れている内容は本当に「基礎の基礎」です。もっと深く知りたいと思ったら、専門書に進むのがおすすめ。

ちなみに、「は」と「が」のについてもっと学びたい方は、野田尚史『はとが』(新日本語文法選書 1)が面白いかもしれません!

この記事で紹介した本

「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。
著者:藤吉 豊、小川 真理子
出版社:日経BP
発売日:2021/1/8
ページ数:224

Amazon紙の本Kindle版
楽天市場
Yahoo!ショッピング
honto

内容
この1冊で、100冊分の重要スキルが身につく
「文章の書き方・大事な順」ランキング、ベスト40!!

1位~7位のルールで、「文章力の向上」を実感できる。
20位まで身につければ、「文章がうまい人」になれる。
40位まで身につければ、「プロ級の書く力」が手に入る。

◆ ◆ ◆

第1位 まずはとにかく、「文章をシンプルに」してみよう
・メール・チャットは、「60文字以内」で必ず文を終わらせる
・論述試験・レポート・資料作成に効果絶大! 
速く明快に書くための「ワンセンテンス・ワンメッセージ」 ほか

>>>池上彰さん、メンタリストDaiGoさん、外山滋比古さん、野口悠紀雄さん等……
>>>53名がこのコツを「大事!」と認定

第2位 伝わる文章には「型」がある
・完成度の高い提案書・報告書・顛末書がサクッと書ける「逆三角形型」フォーマット
・ブログ・SNS・ネット記事に「納得と共感」を生み出す技術――「PREP法」
・「書くのが遅い」「書き出しで悩む」「文章の流れが悪い」
「『……で、結局何が言いたいの?』と言われる」……文章にまつわる悩みも、いっきに解決!  ほか

>>>井上ひさしさん、梅田悟志さん、山口拓朗さん等……
>>>38名がこのコツを「大事!」と認定

……以下、40位までの「ポイント」と「実践のコツ」を一挙公開!

◆ ◆ ◆

ビジネス文書や試験・論文、SNSやブログでも、
「書かれた文章」は、その人の「人生そのもの」です。
そして「言葉」には、「人を守り、支える力」があります。

いつでも、どこでも、どんな時にも役に立つ「書く力」を、
あなたも身につけてみませんか?

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