生理とか、PMSとか、女性は色々と大変ですよね。私は生理不順と、PMS(イライラ)、月経痛がひどくて、どうにかならないかとずっと思っていました。
そんな時に、フランスの「ティザンヌ」という文化を知りました。ティザンヌとは薬草茶という意味です。フランスでは「病院に行くほどじゃない不調」は薬草専門店へ行ってティザンヌ(薬草茶)を処方してもらうのが一般的なのだそう。
ハーブは、正しい知識を持って良い品質のものを摂取すれば薬…とまではいかないけれど、体調緩和に役立つようで、日本でも薬剤師の方が率先して活用しているのを見ました。
そこでここでは、女性の不調におすすめされるハーブを紹介します。つらい不調で悩む人のお役にたてれば幸いです。
はじめに。ハーブを取り入れる前に知っておくこと
ハーブは薬ではありません。ストレス改善や女性ホルモンの乱れを整えて不調を緩和したり、不調を起きにくくするものと考えてください。症状がひどい場合は病院に行きましょう。
ハーブの中には医薬品の効能を低下させるものがあります。薬を使っている、現在治療中という人は、飲み合わせに気を付けてください。「ハーブティーが好きなんですが、薬に影響ありますか?」みたいな感じで、医師や薬剤師に軽く聞いておくと良いでしょう。
生理(月経)不順の時に飲みたいハーブ
生理がなかなか来なかったり、早く来すぎたりするときに役立つハーブを紹介します。通常、生理は25~40日程度の間隔で来るといわれています。これ以外で生理が来ると不順です。
不順の多くは、ストレスや過酷なダイエットの影響で卵巣ホルモンのバランスが崩れてしまっているからと言われています。そこでハーブを使って、リラックスさせ精神を落ち着かせたり、女性ホルモンと似た作用を持つハーブを摂取したりして、バランスを整え、不順緩和を目指すのがハーブの役割です。
なお、3か月以上生理が来ない、生理の期間が極端に短い、血の量が異常に多い、といった重い不調が長期間続く場合は、まず病院に行った方が良いです。そこでストレスの影響などと言われた場合は、ハーブを検討しましょう。
カレンデュラ
皮膚や粘膜の修復、保護、傷を癒す
ローズ
不安や高揚を鎮めて、心身をリラックスさせるハーブ。下痢の予防や肌状態を保つなど。口内やのどの炎症を和らげるとも言われています。甘さのない、大人な味わい。
PMS(月経前症候群)の時に飲みたいハーブ
PMS(月経前症候群)は生理の2週間ほど前から起こる不調です。イライラ、むくみ、過食、胸の張り、頭痛など、さまざまな不調に見舞われます。実はこの不調はホルモンが正常に分泌されている証拠でもあるので、どこかが悪いというわけではありません。
しかし、症状がひどいと生活にかなり影響が出るので、精神的には本当にイヤですよね。(私は頭痛とイライラがひどくて、ほんと些細な事でキレやすくなって仕事が大変です…)
PMSは精神的不調、つまりストレスが合わさるとひどくなると言われているので、ハーブのメインはストレスケアです。
レモンバーム
イライラや不安の緩和に。
セントジョンズワート
サンシャインサプリメントとも呼ばれるハーブ。気分の落ち込みや不安の緩和に。
ローズヒップ
ビタミンCをレモンの20~40倍含んでいます。ビタミンC不足で起きる不調に。酸味のあるハーブ。
ローズ
不安や高揚を鎮めて、心身をリラックスさせるハーブ。下痢の予防や肌状態を保つなど。口内やのどの炎症を和らげるとも言われています。甘さのない、大人な味わい。
オレンジフラワー
興奮を抑える。不安やうつなどの改善にも使われるハーブ。
ラズベリーリーフ
精神を落ち着かせるハーブ。収れんを助ける作用があり、ビタミンCも入っています。(妊娠初期は避けるハーブです。合わせて覚えておきましょう)
チェストツリー
ホルモンバランスを整えるハーブ。激しい感情のゆれが気になるとき、更年期のうつにも。
生理痛(月経痛)がある時に飲みたいハーブ
ここでは生理痛や月経困難症、つまり下腹部の痛み、頭痛、吐き気、めまいなどの症状が出た時に取り入れたいハーブを紹介します。
下腹部の痛みは子宮内膜がはがれて出てくるときの痛みや、血行不良で起きる痛み、子宮の収縮、けいれんで起きる痛みなどがあります。自分のタイプにあったハーブを取り入れることが重要です。
セントジョンズワート
サンシャインサプリメントとも呼ばれるハーブ。抗うつや鎮痛などでも利用されているようです。気分の落ち込みや不安の緩和に。
カモミール・ジャーマン
万能ハーブと言われる。胃腸のけいれん、生理痛、神経の緊張や不安によって引き起こされる消化器官の不調などに。
カモミールの優しい香りでリラックスして神経の緊張をほぐします。やや甘めのどこか青りんごのような香り。キク科の植物なので、キクのアレルギーがある人は避けてください。
カレンデュラ
免疫強化、皮膚の炎症を早めに改善したいときに取り入れたい成分が含まれています。キク科。
リコリス
ホルモンに似た作用があります。長期、多量飲用は避けた方が良いと言われています。
ラズベリーリーフ
精神を落ち着かせるハーブ。収れん作用があり、ビタミンCも入っています。(妊娠初期は避けるハーブ)
更年期障害の時に飲みたいハーブ
更年期は、自律神経のコントロールがうまくいかなくなり起こる不調です。
レモンバーム
神経緊張を緩和させる。心身を整えるハーブ。
カモミール・ジャーマン
万能ハーブと言われる。胃腸のけいれん、生理痛、神経の緊張や不安によって引き起こされる消化器官の不調などに。
カモミールの優しい香りでリラックスして神経の緊張をほぐします。やや甘めのどこか青りんごのような香り。
キク科の植物なので、キクのアレルギーがある人は避けてください。
ローズヒップ
ビタミンCをレモンの20~40倍含んでいるため、ビタミンC不足で起きる不調に。酸味があります。
ローズ
不安や高揚を鎮めて、心身をリラックスさせるハーブ。下痢の予防や肌状態を整えるなど。口内やのどの炎症を和らげるとも言われています。甘さのない、大人な味わい。
オレンジフラワー
興奮を抑える、不安やうつなどの改善。
パッションフラワー
フラボノイド系の成分が豊富。中枢性を鎮静させる、不眠の改善、体の痛みを和らげる、心身の緊張を解きほぐすハーブ。
チェストツリー
ホルモンバランスを整えるハーブ。激しい感情のゆれが気になるときも。更年期のうつにも。